精神障がい者雇用で働くために必要な3つのこと。

先日、勤めていた会社に退職届を提出しました。
2年間通っていた会社だったのですが、とても労働環境がいいし、人間関係も悪くないし、通勤ラッシュに苦しむ必要もないし、ほぼ最高の職場でした。できれば辞めたくなかったです。

ただし、一つ懸念していることがありまして、それが収入なのです。
前にもお伝えしたように私の年収は170万円。
家族持ちの身にとって決して恵まれた収入ではありません。

精神障がい者として働くときに心がける3つのこととは?

今まであまり言及してこなかったのですが、私は障がい者として働いています。
一般的にいう「障がい者雇用」でして、うつ病という精神障害を疾患しています。

私がうつ病を患ったのは、新卒2年目のことでした。
詳細はKindle出版した半生記に書いたのですが、その当時の会社での過労とストレスが原因で不眠に陥ったのがきっかけでした。

それから紆余曲折あり、健常者として働くことをいったんあきらめ、2012年から障がい者雇用で働くことに決めました。それから2社にわたり障がい者雇用で就労して、来月からは障がい者雇用として3社目の会社で働くことになります。

そのような体験を通じて、私はあることに気付きました。
障がい者として働くにはある種の覚悟が必要なのです。

これは私の持論ですが、精神の障がい者として働くには次の3つの心構えが必要です。
それを紹介してみましょう。

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(1)自分で障害特性を見極めること

自分のことは自分が一番知っていると思いがちですが、案外自分が一番よく知らないのかもしれません。
障害も自分だけで認識しようとしてもよく把握できない場合が多いです。

私も自分の障害を把握することが困難でした。
障がい者として働きはじめた当初、人一倍プライドが高い分、自分が精神障害だと認めたくはなかったことが思い出されます。

障がい者ということで仕事内容や仕事の量を配慮してくれたのですが、私自身はもっと仕事が出来ると思い込んでいたので、周囲と自分との期待値がずれてしまったこともあります。
その分会社の中での自分のポジショニングを見つけ出すことができず孤立したこともありました。

今となってははっきり分かりますが、自分の障害特性をよく見極めることがとても大事です。

私の場合、自分の特性としては以下の感じでしょうか。

・強い不安を感じると不眠に陥りやすい。
・リアルな対人関係になると緊張する。
・過集中になりやすいため、長時間の就労になると疲れやすい。
・過度なプライドがあるため、人に対して劣等感を持つことが多い。
・満員電車に乗ると消耗度が激しい。

自己分析してみるともっと出てきますが、今のところこんな感じでしょうか。
最初に障がい者として働きはじめたときは障害特性ということをあまり意識しないと思います。ただ、これから健常者と障がい者とともに働く際には、自分の特性を知っておくことは非常に重要になります。障害特性を知っておくことで、相手への配慮事項を伝えることができるし、苦しいときに自分の特性を照らし合わせて対処法を練ることができるからです。

あと、障害特性は短期間で見つけようとしてはいけません。また、自分だけで見つけようとしてはいけません。
私も時間をかけてゆっくりと自分を見つめなおして、周囲の力を借りながらここまでやってきました。

ゆっくりと特性を整理していきましょう。

焦らなくて大丈夫です。

(2)低収入であることを受け入れること

結論からいうと、残念ながら障がい者雇用では高収入は期待できません。

どんなにスペックがあっても、どんなに高学歴でも、多少の色がつくことはあれど、だいたいの相場は決まっています。

私も一般雇用から障がい者雇用を経験して、収入が大幅に下がった事実に驚いたことがあります。そして、その境遇から何とか抜け出そうとして別の障がい者採用の求人を探したのですが、障がい者雇用として働くという前提ではどの企業に勤めようとあまり収入に差がないことに気付きました。

ここで留意すべきなのは、焦って一般雇用に移ることです。
中には「健常者とほぼ同じ仕事をしているのに、なぜこんなに給与が安いんだ」と考えるかたもいらっしゃるでしょう。
しかし、給与だけに失望して障がい者雇用を辞めることはよく考えるべきです。

障がい者採用の最大のメリットは「企業が障害特性を配慮してくれること」にあります。
そのメリットと引き換えに、障がい者雇用で働く人は収入をディスカウントされていると考えられます。

企業サイドからみると、障がい者を雇い入れることにはある一定のリスクを抱えます。
たとえば、「会社を急に休む可能性が高い」「退職率が高い」などの労務リスクです。
それらのリスクを許容するためには、ある程度給与にリスク分を反映させる必要があるのです。どの結果、必然的に障がい者の給与はおさえられる傾向にあります。

それらを踏まえて、障がい者枠で働く人は「低収入であること」を受け入れる必要があるのです。

(3)他者と比較しないこと

(2)で述べたように低収入を受け入れるときに、やはりハードルとなるのが他人との比較です。特に健常者と自分の境遇を比較することがあると思います。

「健常者と同じ仕事をしているのになぜ私は給与が低いんだろう。」
「あの人はきっと私の3倍以上の収入をもらっているんだろうな。」

こんな思いが頭をよぎるかもしれませんが、ぐっとこらえましょう。

私の経験上、一番きつかったのがこの「他人との比較」でした。

ネットでは月収7桁だの、リアルでも同年齢の平均給与額などを見たりするともう自分の人生を全否定してしまいたくなります。

しかし、他人と比較することは何も産みません。
当然のことながら他人はコントロールできない存在なので、とにかく自分がコントロールできる分野で努力するべきなのです。

他人は他人、自分は自分です。

私はなるべく自分にとって「不都合な」他人情報を遮断しています。
そのように意図的に自分をコントロールすることも障がい者として働くときに必要な心構えなのです。

まとめ:障がい者雇用はとにかく焦らないこと。

ちょっと長文になってしまって申し訳ないです!
まとめます。

(1)長い時間をかけて、他人の協力を得ながら障害特性を理解していきましょう。
(2)低収入であることを受け入れましょう。
(3)他人は他人。他人と比較しないで自分の出来ることをやっていきましょう。

一足先に成功しようとせずに、できることから確実にこなしていきましょう。

とにかく焦らないこと。

自分の障害をうまく理解して、それを利用できるようになると打開策はきっと見つかりますよ。

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