前回、新幹線の往復乗車券の運賃についての豆知識を書きました。
東京大阪間を往復する際は、朝霧までの往復を買うと220円安くなるというトリビアです。
今まで何度もJRで新幹線を利用したことがあるのですが、往復することが事前に分かっている場合は往復乗車券を購入するようにしています。しかし、これまでその利用方法やメリットについてはあまり気にしたことがありませんでした。単に、「いくらか割引されるだろう... 「なぜ朝霧まで?」東京から関西に行くときに知っておきたい往復乗車券の基本。 - ケンタのサバイバル戦略 |
今回は、いまさらながら往復乗車券の途中下車のルールを発見しましたので、それをご紹介します。これ、意外と知っている人少ないかもしれませんね。
往復乗車券のメリットは往復割引だけではありません。
もう一つのメリットとしては、目的地までの地点で途中下車もできるのです。
私はこの事実は知っていたのですが、今回もう少し踏み込んだ途中下車のルールを発見しました。
なんと、往復乗車券は必ずしも途中下車した駅で再入場する必要がないのです!
今まで、往復乗車券は途中下車した駅でしか再入場はできないと思い込んでいたのですが、実はそうではなかったのです。
たとえば、海浜幕張⇔姫路の往復乗車券を利用して、往路にて大阪駅で途中下車したとしましょう。その場合、必ずしも大阪駅で再入場しなくてもいいのです。
ただし一定のルールがあるので以下のことに注意しましょう!
途中下車については2点ほど注意点があります。
それは、途中下車した駅から逆戻りした駅で再入場することができないということです。
たとえば、東京から広島の往復乗車券を利用した場合、往路にて大阪で途中下車したときは、すでに通過した京都や名古屋までさかのぼって下車することは出来ないのです。
簡単に図を用いて説明します。
下の図で、出発地A駅から目的地D駅へ向かう場合を考えてみましょう!
この図において、もしC駅で途中下車した場合は、すでに通過したB駅まで戻って再入場することはできません。
ただし、往路においてC駅で途中下車し、復路においてB駅で途中下車することは可能です。
あくまで、往路、復路それぞれのルートにおいて途中下車した場合、一度通過した駅で再入場することはできないということです。
しかし、ここで朗報(?)です。
先述したように、往復乗車券では途中下車した場合は一度通過した駅に再入場できません。
しかし、経路上の先にある駅では再入場できるのです。
もう一度、先ほどの図解で確認してみましょう。
いま、A駅からD駅へ向かう場合、B駅で途中下車したときはその先にあるC駅で再入場ができます。そして、C駅から目的地のD駅まで行くことができます。
ただし、この場合はB駅からC駅の運賃は戻ってきません。
C駅で再入場した瞬間に、B駅からC駅の経路は無効になってしまいますのでご注意ください。
往復乗車券の利用方法はなかなか奥が深いですね!
最後に、具体例として私のケースを紹介しましょう。
今回、海浜幕張⇔姫路の往復乗車券を利用して、復路でこの途中下車ルールを利用しました。
上の写真を見て分かるように、新大阪で新幹線に乗車して東京駅で途中下車しています。
東京駅で途中下車した後、改札を抜けて地下鉄メトロ東西線で行徳の自宅に戻り、翌日に京葉線の市川塩浜駅から再入場して海浜幕張まで向かったのです。
ただし、新幹線の特急券は原則として途中下車できませんので、あくまでこのルールが適用されるのは往復乗車券のみになります。
さて、まとめますね。
このルールをうまく利用すると、運賃がお得になるケースもあるので、ぜひ知っておきましょう!
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