けっこう共感を得られるかもしれませんが、障がい者雇用で働いていると「ヒマ」になる可能性が高いんですよ。
私は3社での障がい者枠の就労経験がありますが、多忙で困るという経験は少なかったですね。「ヒマ」な時間が多かったと思います。
同僚の仕事を手伝おうとしたら「人の仕事を奪わないように」と上司から注意されたくらいです。たしかに昨今は職務権限とか業務分掌が厳しいですからね。
自分の業務範囲を超える仕事をしてはいけない時代なんです。
そうなると待ち構えているのが「ヒマ」です。
じつはヒマな時間はかなり苦しいんですよ。
ある本にこんな記載があるのを思い出しました。
幸福の反対は何だろうか?悲しみ?違う。愛と憎しみが同じコインの表と裏であるように幸せと悲しみも同じなのだ。幸せのあまり泣いてしまうのはこのことを説明している。愛の反対は無関心、そして幸せの反対はこれしかない。「退屈」だ。
引用文献:「週4時間」だけ働く。
そう「幸福」の反対は「退屈」なんですよ。
ではオフィスで退屈な時間をどうしのげばいいのでしょうか?
ヒマだとやってしまうのが「ネットサーフィン」です。
GoogleやBingなどの検索エンジンを駆使して自分の興味あるサイトへとひとっとびですね。
でも。
当然のことながら会社のサーバーには履歴が残ります。
会社のパソコンで行った操作はすべてログが残っていると考えて差し支えないでしょう。
IT部門がすべてモニタリングしていることも知っておくべきですね。
だからネットサーフィンには注意しなければなりません。
あまりいろいろなサイトにアクセスしていると会社からチェックされます。
かといって、自席でスマホをいじっていると周囲の目が厳しいですしね。
ヒマもつらいんです。
本来、仕事を通じて自己成長を図るのがベストなんですね。
仕事でしか得られない経験もできますし、自己実現も可能ですので自信がつきますし。
だから、今よりもストレッチできる自信があれば「仕事をください」と言ってもいいでしょう。
ただし、精神障がいを持っていると仕事を増やすタイミングが判断しにくいんですよね。
仕事量を増やしたら多忙でやられそうだし、仕事がないのもつらいので、さじ加減が難しいのです。
最終的には上司が仕事量を調整するのでしょうが、自分でも相当の予測力を働かす必要があります。
現実として、自分から仕事量を増やすことを直訴するのは少しリスキーかもしれませんね。
個人的には仕事を増やすのはだいぶ余力があればでいいと思います。
仕事量が少ないのであれば、「自分への教育」に時間を捧げるべきです。
知識を押し上げるのです。
私も以前までなるべく汎用的な知識を吸収しようとしていましたが、今はなるべく業務に近い知識に接するようにしています。そのほうが合理的なんですよね。
仕事場での情報は豊富ですし、転職するにしても業界特殊的な知識があったほうが役立ちます。
今思えば、海運業界にいたときには「バルチック指数」や「コンテナ輸送量」などの統計の読み方を勉強しておけばよかったです。
個人的な見解ですが、資格勉強よりも業界や業種について勉強したほうがコスパはいいです。
とにかくヒマなときは勉強しましょう。
困ったことに、どの職場でも勉強できるわけではありません。
また、業界研究するにしても興味がわかない場合があるでしょうし、アクセスできる情報も限りがありますよね。
勉強もできずヒマでヒマでつらいときはいっそ転職も視野に入れましょう。
「ヒマが理由で転職なんてぜいたくすぎる」と思われるかもしれませんが、過去の研究をみるとそうでもないんですよね。
組織行動学の権威であるジェフリー・フェファー博士が行った研究に「メンタルを病みやすい会社」に共通する要素をあげています。悪影響が強い順番に並べると次のようになるとのことです。
(5位)業績が不安定
(4位)組織内の不公平
(3位)仕事の責任が重すぎる
(2位)仕事がない
(1位)仕事とプライベートの混合
この結果をみると「仕事がない」というのも相当のストレスになることが分かります。
「これでいいのだろうか?」「まわりに白い目で見られないだろうか?」という不安を感じるから精神的にも悪影響なんですよね。
まとめます。
仕事がなくてヒマなときはこの順番で考えましょう。
1️⃣キャパシティがあれば上司に「仕事をください」と主張してみる。
2️⃣仕事量が増えるのが不安であれば、ヒマな時間を勉強に充てる。
3️⃣どうしても解決しなければ転職も検討してみる。
あくまで転職は最終手段として考えましょう。
あと余談ですが「仕事がヒマで転職しました」というのは転職理由としては当然NGです。
転職エージェントをうまく活用して面接対策をしましょう!
私も登録しているアットジーピー【atGP】 や dodaチャレンジ などの大手エージェントはとにかく案件数が多いです。
非公開案件の割合も高いので、登録しておいて案件をこまめにチェックしておきましょう!
関連記事:私が実際に利用している障がい者転職エージェント5選【おすすめ順】