昨日が会社の最終出社日。
今までお世話になった皆さんに挨拶をして、お別れを告げました。
今日が最終出社日です。
昼休みにホームスタバに挨拶に来て、名残おしくお別れしました。幕張イオンスタバの皆さん、お元気で! pic.twitter.com/ozycWw5dtH
— ケンタ (@kentasakako) 2018年6月25日
最後まで引き継ぎや身辺整理でドタバタしましたが、そんななかいくつか気付いた点があります。
今から4年前、私はある広告代理店の子会社に勤めていたのですが、体調の悪化により退職しました。当時の私は37歳。もう若くはありません。
それなのに、一筋の希望をブログに託し「スタバ旅」というテーマをかかげて日本中のスターバックスを巡りはじめたのです。
ブログを開設した当初なんて読者がほとんどいませんでした。
PV(ページビュー)は果てしなくゼロに等しかったのです。
しかも、当時はスターバックスについてほとんど知らないど素人です。
オーダーの仕方すら知らないのに多大な交通費をかけてスターバックスを巡る日々が続きました。
そんなふうに愚直なまで「スタバ旅」を続けるモチベーションとなったのは、「有名になりたい」という願望でした。自己顕示欲が強かったんですよね。
「スタバ旅」のブログを通じて、今で言う「インフルエンサー」の方と絡もうとしました。
堀江貴文さんやイケダハヤトさん、坂爪圭吾さんなどネットで有名な方に積極的にアクションを起こして世間に自分を知ってもらおうと努めました。
ええ、自己顕示欲が強かったのですね。
気持ちが悪いほど自分を押し売りしていたのです。
本当に恥ずかしい限りですが、他の人とは違う「ナニモノ」かになりたかったのは事実です。
それに対しての、今です。
今は他者からの評価をほとんど気にすることがなくなりました。
Twitterのフォロワー数の増減もさほど気にしなくなりましたし、ブログのPVもほとんど見なくなりました。
このブログを更新したときもTwitterではお知らせしていますが、Facebookでは一切存在を消していますし、他のSNSを利用する気もありません。
以前は強かった自己顕示欲が驚くほど消失してしまったようです。
たとえば、「Googleアナリティクス」というアクセス数を分析するツールがあるのですが、ブログにはまっていた全盛期はずっとリアルタイム読者数を眺めていました。
この数字によってメンタルが左右されていたほどです。
ためしに現在のリアルタイム読者数を見てみるとこんな感じになっています。
ゼロ!!
なんと30分間ものあいだ、誰もこのブログを訪問していないのです。
もしブログに全精力を費やしていた頃の自分がこのスクリーンを見ると卒倒していたことでしょう。
でも、自己顕示欲が少なくなった今の自分が見てもほとんど動じません。
もちろん、当ブログがまだ10記事程度のシロモノであることを考慮しなければなりませんが、700記事以上を以前のブログで綴ってきた努力を踏まえると「ゼロ」はいかんでしょ。
……と一瞬思うこともありますが、「ま、それもそうか」と開き直る自分がいます。
もはやPVを増やしたいという願望すらなくなっているのです。
そういえば、新旧のブログタイトルにも自意識の違いがあらわれています。
以前のブログタイトルには「ケンタの」という冠をつけていて、なんとか自分をブランディングしたいという強烈な思いがありましたが、このブログには自分を押し出すことを極力していません。
まだプロフィールすら作成していませんしね、それはそれで大問題ですが……。
それよりも、以前述べたように「5人に見てもらえればそれでいいや」という控えめな願望が勝っています。
はじめまして。ケンタと申します。これから詳細なプロフィールなどは作成したいと思いますが、まずは最初の記事を早急に投稿しようと思いパソコンを立ち上げました。実はこの記事を書いている時点でブログの初期設定についてはほとんど準備が整っていません。グロー... 年収170万円という絶望感を払拭するためにこのブログをはじめた。 - ケンタのサバイバル戦略 |
だからこそリアルタイムでの読者がゼロでも動じなくなったのでしょう。
特に有名になりたいとも、影響力を持ちたいとも思わなくなっていることに当の自分がびっくりすることもあります。
しかし、それ以前に注意したいのは、自分が気にするほど周囲は自分を見ていないことを理解することですね。当たり前ですが。
だから、このブログで記事を積み上げても2年くらいは全く読まれないという気持ちで書いていきます。
もう一つの変化があります。
人生の時間をブログだけにコミットすることをやめた点です。
これまで私は「スタバ旅」と銘打っていろいろな場所を訪れて多くの時間とお金とエネルギーをブログにフルコミットしてきました。ときには家族の時間を犠牲にしてまでスタバ旅を続行していました。
しかし、これからはフルタイムのサラリーマンとして、本業に多くのリソースを割くようになります。
そうなると、当然ながらブログに割ける時間も限られます。
決してブログを辞めようとは思いませんが、これまで以上に容易に更新できなくなることでしょう。
でも、ブログだけが人生ではありません。
これからも想定読者の5人に、できればそれ以上に読まれるようなコンテンツを提供していきながら、第二の人生をサバイブしていきたいと思います。
41歳からでもブログ人生はスタートできるのですよ。
ブログだけが人生ではありませんが、ブログがある人生は素晴らしいものです。