実務経験を通して気づいた「宅建士資格」の本当の価値。

ケンタ
宅建士に合格し、宅建士証も発行された!これで不動産業界で重宝されること間違いなしでしょ!

宅建士試験に合格したとき、こう思ったものです。

甘かったわ。

私は宅建士証を取得したあと、業務委託として不動産会社で仕事をするようになりました。そこでやっと現実を知ることになったのですね。

そもそも不動産業界を経験したことがなかったので「宅建士さえとっておけば不動産業界で食っていける」という甘い考えが出てきたんですよね。

仕事とまったく関係ないのに宅建士を勉強し始めたという背景もあって見積もりがちょっと違ったな、と。

参考記事:不動産業界と関係ないのに、宅建士の資格に挑戦している5つの理由

実務ではじめて分かった重要事項説明の位置づけ

まず、宅建士の専売特許として「重要事項説明」が挙げられます。

これは宅建士の試験にも出てきますが、売買や賃貸の契約時には宅建業法35条に基づいて、重要事項を説明する義務があるのです。これは宅建士でなければしてはいけないことになっています。

はじめて重要事項説明をした時、めちゃくちゃ緊張しました。
(このあたりの体験談はまた別途書きたいと思います)

それまでは試験対策として「35条と37条書面の違い」とか「35条での記載事項」などを丸暗記していたものです。それが一気に実務に反映されるので緊張しますよね。

でもですね。

まず、お客さんが真剣に聞いてこない場合があります。
立てつけとしては、お客さんが十分に契約を理解することが重要です。

ところが肝心のお客さんが法律的なところに関心を持っていないこともあるのです。

ケンタ
 ちょっと踏み込んだ話ですが、重説でよく聞かれるのは「敷金精算」と「ハザードマップ」です。質問してくれるだけでもありがたいんですよ!

重要事項説明は「やっつけ仕事」なのか?

あと仲介会社によると思うのですが、重要事項説明(以下「重説」)を軽視するむきもあるんですよね。

「重説」は本来、契約の一環として行われるべき大切なステップのはずなのですが、クロージング後の流れ作業として見なされる感じも否めません。

ただ、重説は宅建士証の保有者しかできないタスク。
宅建士というライセンスを持っていない営業担当者は自分ではできないんですよ。

そこでよくあるケースは、契約全般は自社の営業担当がおこなって、重説だけを外注した宅建士でおこなうという役割分担の形です。

自社の営業のほうが顧客と接しており立場が上ですので、重説になるべくコストや時間をかけたくないんですよね。
そうなると、重説は「やっつけ仕事」的にみなされる傾向にあるのです。

この構図、じつは全く想定していませんでした。
宅建士を取得すれば、めちゃくちゃ厚遇してもらえるだろうとのんきに考えていたのですが、そんなに甘くないんです。

勉強ができるだけでは意味がない、と痛感したものです。

顧客をつれてくる営業が一番えらいという業界?

あくまで私見なのですが、いろいろと周囲で話を聞いてみると、意外と宅建士の資格を持っていない不動産営業者が多いようですね。

これも意外でした。

大手の不動産会社は宅建士の取得が必須というところが多いです。
しかし、中小では必置要件である5人に1人の宅建士を見つけることで凌いでいる会社もかなりあります。

不動産という業界は規制が多いです。
宅建業法、民法、建築基準法や都市計画法などの法令など基本的な法律を理解していることが不動産でビジネスをするうえでは重要です。

しかし現場では当然ながら「顧客をつれてくるセールスパーソン」が一番えらいのです。

なんかですね、それを痛感したわけですよ。(具体的には言えないですが)

もちろんそのような優秀な営業が宅建士を持っていれば鬼に金棒ですが、先述したように意外と宅建士証を保有していない営業が多いのも事実です。

ちょっと思い起こしてみましょう。

みなさんも不動産屋さんに部屋を探しにいったことがあると思うのですが、そのときに営業から名刺をもらいますよね。
そこに「宅地建物取引士」と書いてあるかどうか、です。
宅建士のライセンスを持っていたら必ず名刺には記載しているはずですから。

私も今年引っ越ししたときに、いろいろな不動産屋さんに部屋を紹介してもらったのですが、名刺に宅建士と書かれている営業担当はむしろ少なかったです。
そして、契約時も重説だけは宅建士のかたが出てきてワンポイントで説明を終わらせるという感じでした。

もう一度いいますが、現場ではお客さんをクロージングまで持っていかせる営業が一番えらいのです。

そこに、新米宅建士である私はもやもや感を抱いているのです。

じゃあ、営業ができる宅建士になればいいじゃん

そうです。
それなら、営業ができる宅建士になればいいのです。
お客さんを連れてくることができて、信頼を与えることができて、契約までシームレスに完結できる営業ができるようになればいいのです。

これからの不動産業界、宅建士さえとれば安泰という時代ではありません。

また厳しいことをいいますが、宅建士さえ取得できない不動産営業も危ないです。
(5点免除という圧倒的アドバンテージがある上に実務経験もあるのに合格できないのはなぜか?)

宅建士の知識をベースにしてお客さんの信頼を得て、安心できる取引ができるように新米宅建士は今日もがんばるのです。

関連記事:【2019年】宅建士合格までの1年半の軌跡を振り返ってみた。

コメント

  1. 本田孝雄 より:

    お疲れ様です。本当に宅建業で食って行きますか?ケンタのやりたい仕事ですか?僕も宅建士は取ったけど、全然まだお金になっていません。民法の知識はいろいろな場面で生きてくるかなと思いますし、これから家を借りたり、もしかしたら買ったりするときに役立つかもしれませんが・・・

    • ケンタ より:

      こんにちは!コメントありがとうございます!
      宅建業でというより不動産をメインとした何かで食っていきます。
      宅建士は単に資格にすぎませんから、活かし方ですよね。これから経験を積みます!